Windows Server 2003で動いていたActive DirectoryドメインコントローラをWindows Server 2012R2へ移行した作業の記録です。

ネームサーバとDHCPサーバも移行します。

環境

既存マシン

ホスト名: adm00n
IPアドレス: 192.168.1.17/24
OS: Windows Server 2003
機能: ネームサーバ、DHCPサーバ

新マシン

ホスト名: adm00c
IPアドレス: 192.168.1.4/24
OS: Windows Server 2012 R2

はじめに

富士通が詳しい手順書を公開してくれています。ありがたいことです。

Windows Server 2012 /2012 R2 Active Directory 移行の手引き

こちらに従って作業しました。

手順記録

(1) ドメインの機能レベルを確認

ドメインとフォレストの機能レベルを確認します。Windows Server 2003レベルになっていればOKです。

(2) 既存マシンがFSMOになっていないか確認

FSMOになっていないか確認します。
なっていたら、移動しないといけないです。

(3) 新マシンをドメインへ参加

いつものやり方で新マシンをドメインへ参加させます。

(4) 役割のインストール

新マシンに「Active Directory ドメインサービス」の役割をインストールします。

(5) 新マシンをドメインコントローラへ昇格

新マシンをドメインコントローラへ昇格させます。

サーバーマネージャの左上に通知が出ていますので、それをクリックします。

既存のドメインにドメインコントローラを追加します。

DNSサーバ、グローバルカタログをインストールします。
サイト名は既存のものにします。

「権限のある親ゾーンが見つからないか、Windows DNSサーバーが実行されていないため、このDNSサーバーの委任を作成できません。云々」
と言われてしまいましたが、気にせず先へ進みます。

インストールが終わると、自動的に再起動します。

(6) 既存マシンを降格

既存マシンを降格させます。

と、dcpromoを起動したら、「グローバルカタログ」をやっていると出てきました。

いったんやめます。

(7) グローバルカタログを削除

既存マシンからグローバルカタログを削除します。

やり方はこのあたり ===> https://support2.microsoft.com/kb/295419/ja

(8) 既存マシンを降格(再チャレンジ)

既存マシンでdcpromoコマンドを起動します。

ウィザードにしたがっていけば大丈夫でした。

うっかりドメイン削除とかしたりしないように〜!

ローカルAdministratorのパスワードも設定します。

(9) DHCPデータベースの移行

既存マシンで

netsh dhcp server export dhcp.txt all 

としてファイルにデータベースをエクスポートします。

ファイルを新マシンへコピーします。

新マシンで

netsh dhcp server import dhcp.txt all

としてファイルを読み込みます。

(10) IPアドレスの付け替え

既存マシン 192.168.1.17 => DHCP
新マシン 192.168.1.4 => 192.168.1.17

こうしないと、DNSを静的に設定しているクライアントが面倒ですしね。

最後に全部再起動して動作確認したら終了です。

お疲れ様でした。