Azure Pipelinesの中で、ファイルが展開される先のディレクトリと、それを参照する変数をまとめてみました。

名前 変数 実ディレクトリの例 使用しているタスク
ソース置き場 Build.SourcesDirectory 等 /home/vsts/work/1/s Azure App Service Deploy 等
バイナリ置き場 Build.BinariesDirectory 等 /home/vsts/work/1/b Archive File 等
生成物置き場 Build.ArtifactStagingDirectory 等 /home/vsts/work/1/a Net Core CLI 等

リファレンスはこちら → https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/devops/pipelines/build/variables?view=azdevops

以下、詳細です。

ソース置き場

ソースファイル全体がここに展開されます。

ソース中のファイル名を指定する例はこのようになります。

${Build.SourcesDirectory}/project-a/package.json

変数

  • Build.SourcesDirectory

下記も同じ内容を指しています(異なる場合もある?)

  • Build.Repository.LocalPath
  • System.DefaultWorkingDirectory

使用しているタスクの例

バイナリ置き場

コンパイル結果が格納されます。

変数

  • Build.BinariesDirectory

使用しているタスクの例

生成物置き場

パイプラインエージェントが生成したファイルが置かれます。

変数

  • Build.ArtifactStagingDirectory
  • Build.StagingDirectory

これらは同一の内容を指します。

使用しているタスクの例